病は口から!?

2023-02-09

ワンちゃんネコちゃんの歯磨きや口腔内洗浄はどうしていますか?

完璧!  ほどほど!  ほとんど無理っ!  ていうご家庭もあるのではないでしょうか。

 

犬には虫歯よりも歯周病の問題が多くて、猫も口内炎や歯周病の悩みが多いのではないでしょうか?口が臭い、食べづらそう、よだれが多くなってきた、などがお口関係の症状として目立ってきます。

 

犬や猫には唾液腺にアミラーゼの分泌が0かほとんどなく、食べ物の糖をエサとする虫歯菌の生存は難しいので、虫歯は少ない(5%)のですが、再石灰化が旺盛なので、食べかすやバイオフィルムはすぐに歯石となってしまいます。

 

そうなると、歯周病の原因菌はますます増えたい放題!!

 

また、完璧に歯磨きをしていたとしても、歯周病菌は結構存在しています。若いうちは唾液の分泌量が多かったから問題なくても、シニアやハイシニアになると分泌量が減り歯周病や虫歯菌がお口の中でひしめき合ってしまいます。

 

この歯周病菌は腸内細菌をいじめる嫌な奴なので、食べ物と一緒に胃や小腸に飲み込まれていくと、そこを守っていた腸内細菌を攻撃したり、腸粘膜を刺激したりして下痢や膵炎、胆管炎、糖尿病、十二指腸炎などを引き起こしやすくします。血管に入り込むと、心臓まで影響を与えてしまいます。

 

ただ、口腔内も腸内も細菌の仲間なので、一方だけを殺すお薬は存在しません。洗浄剤、殺菌効果のあるはみがきタイプではお腹に飲み込んだ細菌までは影響を与えることが出来ないのです。

 

なので、歯周病のえさとなるお口ジェルで、歯周病自体を弱らせてしまいましょう。使い方も簡単です。歯磨きできなくても大丈夫、ただし、歯石については取ることが出来ませんが、あきらめないで使っていってください。

 

抗生剤を減らして常在菌を大切にしていきましょう!

 

ぜひお問い合わせください。購入のみも対応できます。

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